このゲームにはコントロールに一癖あるという批判が少なからずある。
実際にプレイしてみると、評判のようにコントロールが思うようにいかないということは殆ど無かったので、どういう状況なのかよく判らなかった。

ゲームで一番好きなところは主人公エリックのゲーム中の語り。
この声、語りがとにかく魅力的。
他にも雪山、仏教設備、登場人物によって書かれた日誌やメモ、寂れた街、線香の煙など、深く印象に残る風景が数多くある。

基本的に背景音楽は無く、ゲーム中に聞こえるのは環境音と効果音のみ。
そのおかげで寂しさや寂れ加減が浮き立ち、ちょっとした物音でビクっとできるし、ゲームの世界にぐっと入り込める。

ホラーの部分への耐性と一癖ある操作部分の克服が必要だが、ゲームの進行は小説を読み進めているようでとても気に入った。
日本人も知らないような奥深い仏教の世界、またそれによって演出されたゲーム内の街やフィールドの雰囲気がとてもいい。
グラフィック自体は大した事無いながら効果的につくり込んでいて、街の通りや片隅、各家の中にはなんともいえない空気感がある。

ゲームシステムに関する一番の不満点はなんといっても好きなタイミングでセーブ出来ないこと。
このせいでやむ終えずゲームを中断した場合には巻き戻ってしまう。
緊張感を持ってプレイさせたいという意図があるにしても、今時これはかなり不親切な設計だと感じた。

その他に問題点として挙げるならば、これもゲームシステムに関係する事になるが、自分の印象ではゲーム中で語られる物語は結構深く、色々と考えさせられる部分があり、 何より物語自体を楽しむアドベンチャー好きのプレイヤーこそがこのゲームを楽しめるのではないかと思うのだが、 その一方で即死イベントやマウス操作の問題やセーブはオートセーブのみなど、 プレイヤーにアクション性、それもかなり酷な部類のものまで求めてしまっているところだろうか。
勿論アドベンチャー好きでアクションも大得意という人は沢山いるだろうが、 それにしてももう少しアクション性を減らしてプレイヤーにやさしくした方がよかったのではないかと思った。

以上色々と癖はあるが、このゲームは自分が最近プレイしたゲームでは珍しく、途中飽きることなく最後まで興味を持ってプレイすることができた。

Frank Simmons 弟　フランク・シモンズ	Paul Ward 弟と一緒に登山したフランクの友達　ポール・ワード	Eric Simmons 兄/プレイヤー　エリック・シモンズ
Edward Alexander Bennett 登山の企画/責任者　エドワード・アレキサンダー・ベネット

High-altitude climbing.

My brother. Frank Simmons, is one of the world's best.
Three days ago, Frank set off to climb Chomolonzo with climbing partner, Paul Ward.
He's still up there somewhere.

Frank and Paul were hired to make the climb by Edward Bennett, the famous expedition organizer.
Bennett has climbed with Hillary, Bishop, Messner, and most of the other gods of the mountaineering world.
They were supposed to recover an ancient artifact that Bennett knew about.
But after they found it, they had some sort of argument.
Paul returned to base camp, a storm blew up, and now none of the Sherpas will set foot on the mountain they call "The Sacred One".

Bennet called me because I was nearby and already acclimatized.
So once again it's Eric Simmons off to rescue his kid brother.
I swear if I find the stupid bastard alive, I'm gonna kill him.

操作を忘れた時はとりあえず以下を覚え直せばなんとかなる。
また最初からゲームをする場合はゲーム中に一つ一つの操作に対して説明があるので下の表で覚えなくてもよい。

アクション|操作 移動|W、S、A、D 走る|シフト 周囲見渡しモード ON/OFF|コントロール 攻撃|左マウスボタン 武器変更|マウスホイール シンボルを破る|スペース ゴーストを振り払う|スペース 第3の目を使う|右マウスボタン 使う・話すなど|スペース

シンボルを破るというのは上のような敵の紋様を破るためのモードに入る事をいう。 黄色いマルはマウスポインター。 白い線をマウスでなぞって図形を再現することで紋様を破ることができる。

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